====== 4circle diffractometer manual ====== ==== 概要 ==== 佐藤研究室の4軸回折計は旧藤井研究室から引き継ぎ色々といじった物です。 ソフトウエアは旧藤井研出身の中尾さんが作成された 4-c をベースにしています。 * ^_^4-c のマニュアルへのリンク: [[http://research.kek.jp/people/hironori/nakao/lab/XG/info/fujii-4c.pdf]] コントローラーは linux (debian 5.0 lenny)です。6.0 に上げたら linux-gpib のサポートがまだでした。。。戻しました。 * ログブックは基本は紙ベース(ノート)ですが、こちらに書いた方が楽ならばどうぞ [[XrayLogBook]] ==== コントロール workstation 情報 ==== - Linux workstation: ''4circle.issp.u-tokyo.ac.jp'' (物性研内からのみ接続可能) - Login: ''ssh'' もしくは ''vnc'' - Username: ''mxc'' - Password: 実験室のログブック参照のこと - file transfer: ''sftp mxc@4circle.issp.u-tokyo.ac.jp'' - home directory から ''data/experimenter_name'' の directory で作業して下さい - 初めて使用する場合は ''data/experimenter_name'' を各自作成して下さい - ''machine.cfg'', ''user.cfg'', ''user.num'' を信頼できる人の directory から cp して下さい - ''user.cvf'' の中のデータファイル名、データディレクトリ名等を変更して下さい。冷凍機の有無によっては回転方向のフラグ設定もお忘れなく - ''user.num'' の番号を1に戻して下さい。この番号から順にデータファイルが作られます。 - 必要に応じて HV, WI, BL 等を決めて ''machine.cfg'' に入れて下さい。特にターゲット交換時は注意 ==== 中尾 version からの追加点 ==== - 温度コントローラーは SI9650 を使用しています。 - 温度計は silicon diode です。(型番?)未校正です。(真の温度からの)1K程度のずれは覚悟してください。 - linux からは ''SIrt'' で温度を読む事ができます。 ''SIst xxx'' で設定温度を ''xxx'' (K)にセットできます。 - 測定中に温度を読む場合は machine.cfg の温度コントローラフラグを ''2'' (SI9650)にしてください。 - 以下の連続スキャンコマンド(モーターを動かしながら連続的にカウントを取り続ける)を作成しました。表示角度は正確ではありません(おおよその値と理解してください)が、積分強度は正しいです。 - ''angscancont [axis number] [startangle] [endangle] [angle step] [speed (deg/min)]'' * ''axis number: 1:th-tth (give tth range), 2:tth; 3:omg; 4:chi; 5:phi'' - ''psscan [mode] [sweep time (sec/step)]'' * ''mode: 1: theta-2theta, 2: 2 theta, 3: omega, 4: chi, 5: phi'' - ブラッグ反射の強度収集を行う為の幾つかのスクリプトを用意しました。 - ''findub'' (awk script) * ''usage findub < listfile.txt'' * ''listfile.txt'' には 1 行につき 1 つの ''h k l'' を与えます。(delimiter はスペース) * 実行前におおよその ub を手動で決めておきます。(その際に作成した ''peak.cfg'' は日時付きのバックアップファイルに保存されます。) * 与えられたhklの回りで phi, chi, th-2th, omega の順に最適化し、ピーク位置を ''peak.cfg'' に記録します。 * 4つ以上のピークが決まっていれば最少自乗法を用いて ub matrix を決定します。(''mkub 1'') - ''braggcollection'' (awk script) * ''usage: braggcollection tthMax=N1 countTime=N2 scantype=N3 < listfile.txt'' * ''listfile.txt'' には 1 行につき 1 つの ''h k l'' を与えます。(delimiter はスペース) * 与えられた hkl の回りで scantype で指定された連続角度スキャンを行います。(N3=0: omega-scan; N3=1: th-2th-scan) * N1 より大きな 2theta の反射は無視されます。 * N2 はおおよそ(user.cfg に与えられた)ステップ当りのカウント時間を与えます。(但し連続スキャンなのでおおよそです。) * 事前にスキャン範囲を高角で調べて user.cfg を正しく設定してください。 * スキャン結果は通常のデータファイルに書き込まれます。以下に紹介するスクリプトでデータを纏めたい場合は ''script'' もしくは ''tee'' コマンドで画面表示を同時にファイルに記録しておくと良いでしょう。 - ''peakfinder'' (awk script) * ''usage: peakfinder intensityThreshold=N1 negativeflag=N2 < typescript'' * ''braggcollection'' を実行した際の ''typescript'' file を読み込み、N1 (intensityThreshold) より大きな強度を持つ反射の ''h k l''を表示します。 * N2 (negativeflag) = 1 の場合は、''h k l'' と同時に ''-h -k -l''も表示します。 * ''braggcollection'' を用いて全ての hkl に対する反射強度を簡単に測定した後、強い反射だけを用いて ub を決めたい時に、便利です。