====== T11 の復旧作業 ====== ===== 概要 ===== T11 に対する 3/11 の東日本大震災の復旧作業のログです。そのうち4Gとごちゃ混ぜになるかもしれませんが。 ===== 2011/06/03 ===== 朝からT11の障害確認。川村、杉浦、南部、佐藤の4名。 ==== 障害確認ログ ==== * 先ず、モノクロ遮蔽体蓋開けて、モノクロ目視確認。問題なし。 {{:restoration:p1000672.jpg?300|モノクロの状況を上から見た写真}} {{:restoration:p1000674.jpg?300|モノクロ部拡大(PG側)}} {{:restoration:p1000675.jpg?300|モノクロ部拡大(背板側)}} {{:restoration:p1000676.jpg?300|2次シャッター部}} * 続いて、装置の電源投入動作確認。Linux, Windows(Dell), Mac 全て問題なし。 * filman interface (LabView) 起動確認。問題なし。 * 圧空、シャッター電源投入の後、シャッター動作目視確認。問題なし。 * Monochromator Omega (C1) 回転(正逆ともに)目視確認。問題なし。20.6deg (original value)にセット。 * Monochromator focusing (FM) 回転(正逆ともに)目視確認。問題なし。15.0 (original value)にセット。 * Sample Omega (C2) 回転(正逆ともに)目視確認。問題なし。45deg にセット。 * Sample 2theta (A2) 回転(正逆ともに)目視確認。問題なし。63degにセット。 * Analyzer Omega (C3) 回転(正逆ともに)目視確認。問題なし。21.48deg (original value)にセット。 * Analyzer 2theta (A3) 回転(正逆ともに)目視確認。問題なし。42.925deg (original value)にセット。 * X translation (XS) 正逆ともに目視確認。問題なし。0(original value)にセット。 * X tilt (RX) 正逆ともに目視確認。問題なし。0(original value)にセット。 * Y translation (YS) 正逆ともに目視確認。問題なし。0(original value)にセット。 * Y tilt (RY) 正逆ともに目視確認。問題なし。0(original value)にセット。 * Monochromator tilt (RM) 正逆ともに目視確認。問題なし。-0.46(original value)にセット。 * Monochromator translation (XM) 正逆ともに目視確認。問題なし。0.0(original value)にセット。 * 検出器高圧テスト。Monitor 1050V, Main detector 1700V 問題なし。 * 検出器 BG テスト。Monitor => OK, Main detector 0~2 cnts/10 sec ちょっと大きい。これは調整が必要。 チェック完了。モーター等電気系に問題は無し。 ==== 障害リスト ==== * PG filter が破壊されていた。幸いな事に PG自体は割れていないので、外箱と調整機構を作り直すだけで復旧できる。 {{:restoration:p1000671.jpg?300|PGフィルター破壊}} * スーパーミラーがちょっとおかしい。ビーム出口が外枠の中心からずれている。これは壊れたか???上から見ると破壊されたようには見えないが??? {{:restoration:p1000677.jpg?300|スーパーミラービーム出口}} {{:restoration:p1000678.jpg?300|スーパーミラー外枠上から見た写真}} * Main detector の電気ノイズが大きい。 ==== 今後の予定 ==== * PG filter 外枠修理 * スーパーミラー(必要ならば)修理 * Main detector electronic noise suppression * 光軸調整 * A1 軸が動かないようにビームキャッチャー近辺で固定(ただし、13.7meV の波長に対して固定しなければならないので、ビームが必要?) * モノクロ20cm化? * シリコン化? * ここまでくれば、後は supermirror polarizer 入れれば夢の偏極マシンに。