4G-GPTAS 復旧ログ

概要

2011/03/11 の東日本大震災で被災した GPTAS の復旧ログです。

2011/05/30-06/01

5/30 にようやく炉室に(ほぼ通常通り)入れるようになったので、早速動作確認。まずは南部、山崎、三田、佐藤4人組。で、南部さんから、「とりあえず手でモノクロ動かしてみましょうよ?」という提案。そりゃそうだ。というわけで、早速ビーム取り出し口に角材を突っ込んでみんなで回す。動かない。。。8-)というわけで、急遽午後から放射線作業。。。

この後のログは三田君が作ってくれる予定です。モノクロ上部遮蔽体からどんどん開けていって、結局、モノクロドラム最下部のベアリングが壊れていました。。。しんどかったです。でも、技術職員の皆様、穂積製作所の皆様の早業で、水曜(6/1)には放射線作業終了しました。というわけで、皆様おつかれさまでした。

ということで、三田君が作ってくれたログです。あまりにすばらしい8-o出来映えで大変ご満悦。:-D

2011/06/06

午前:モノクロ筒を石床の上においた状態でモノクロ(新旧ともに)動作チェック。

  • windows, linux, mac, PXI 等全て電源投入OK。200V 投入OK。
  • fileman interface (LabView) 起動時、エラー、リミット等全て正常。
  • モノクロ筒内目視点検OK。モノクロ照明OK。
  • 新モノクロ全モーター(H1,H2,H3,H4,H5,V0,RN,ON)動作確認OK。ON (omega) はリミットチェックもOK。
  • エレベータ動作確認OK。リミットチェック OK。
  • 旧モノクロ全パルスモーター(C1,FM)チェックOK。C1 はリミットチェックもOK。DC モーターは VI が変更になっているようなのでチェックせず。

午後:

  • 山崎、三田組石床掃除。
  • 2次分光器をモノクロドラムに接続。この時、アームの反対側(サンプルテーブル側)にねじが挟まっていて最初接続できず。注意。
  • A1 当初動かない。色々と調べた結果、AC サーボモーターコントローラー側でACサーボのコントロール側の配線(Firewireと同じプラグ)が外れていた。震災の影響?一度200Vを落として接続し、再度確認。動作OK。
  • モノクロドラム表面の角度表示におおよそあうようにA1エンコーダカップリングを緩め手動でエンコーダー回転。おおよそあう。
  • エアーパッドの動作確認。AU, AD 共にOK。
  • A1 動作確認。リミット位置再設定。低角側ぎりぎり18.5度位でセット。リミットに当った後エアパッドの動作異常が確認される。震災前からのバグ。注意。
  • A2, A3, C2, C3 確認。全て OK。
  • サンプル後のPG フィルターが地震で落下してアナライザーをヒット。しかし、TA ブレード(一番端っこ)なので、問題なさそう。アルミのクリップが変形していたので、手で補修。
  • TA ~ TI までのアナライザーブレードの角度が大きく狂っていたので、まず負に大きく回してリミットに当て、その後リセットする。フラット条件を作ったところほぼフラットになったのでこれで良し。ただし、ビームが出たらSi111でフラットを再調整する事。
  • トランシットを設置。モノクロ部にピンを設置。#2 コリメータにXをつけて設置。光軸合わせ準備完了。

2011/06/07

午前:

  • 光軸合わせ開始。先ずは、サンプルテーブルを回転して回転中心を確かめる。テーブル XS, YS の目盛りに対して、XS は 0.1mm 以下のずれ(無視)、YS は -0.35mm のずれ(マーキング)。結果的にセンターは 0.1mm 以下の精度で出た。
  • その後、A1 を微調して、モノクロピン、#2コリメータ入り口、#2コリメータ出口を一直線上に並べる。
  • 続いてサンプルピンを立てて、モノクロ-#2コリメータのライン上にサンプルピンを持ってくる。(サンプルテーブル接続部に紙を1枚はさんで角度を微調した。)
  • モノクロピンからサンプルピンまでを再度確認。OK。#2 コリメータはおそらく1,2分の狂い。
  • 続いて電気系チェック。
  • メイン検出器のHV, signal, Preamp power ケーブル損傷。交換必要。15m
  • モニター検出器、ノイズレベル非常に高い。プリアンプ側で signal ケーブル触るとノイズ落ちた。というわけで、ケーブル損傷の可能性たかし。HV, signal, preamp power全て交換必要。10m

この段階でクレーンの都合がつかず、終了。

2011/06/08

午後:浅見、杉浦、南部、佐藤

  • モノクロ筒をドラム内に戻し、配線する。
  • モノクロ筒上部遮蔽体を戻す
  • PXI と LabView でlimit SW と error をチェック。すべてOK
  • エアの修理を試みるも、向かって右端を修理したら真ん中が漏れた。。。出直し。

というわけで、大物の修理は終了です。おつかれさま!ありがとうございました。

TODOs

  • メイン検出器、モニター検出器の配線修理(更新)
  • アナライザーブレード調整(ビーム必要)
  • モノクロ上部の配線に関して、接続されていないコネクタにその旨シールを張る。
  • モノクロ戻す。上部配線。震災で損傷したのは new omega アオリのケーブル。今のところつながっているが、交換必要かも?
  • linux を入れ替えて動作確認。うまく動けば他の分光器(T11, C11)も入れ替える。
  • 前年度積み残した、analyzer motor driverの再制作をやらねば。ねばねば。ねばーきぶあっぷ。
  • リミットに当った後にエアパッドが誤動作するバグは取っておかないとそのうち分光器が壊れるだろう。。。
  • ビームスリットのセンターをあわせる。(レーザー?)
  • センターあわせ用のレーザージグ作る?
 
/usr/share/dokuwiki/data/pages/restoration/4g-gptas.txt · 最終更新: 2011/06/08 21:24 by sato
 
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