T11 の復旧作業

概要

T11 に対する 3/11 の東日本大震災の復旧作業のログです。そのうち4Gとごちゃ混ぜになるかもしれませんが。

2011/06/03

朝からT11の障害確認。川村、杉浦、南部、佐藤の4名。

障害確認ログ

  • 先ず、モノクロ遮蔽体蓋開けて、モノクロ目視確認。問題なし。

モノクロの状況を上から見た写真 モノクロ部拡大(PG側) モノクロ部拡大(背板側) 2次シャッター部

  • 続いて、装置の電源投入動作確認。Linux, Windows(Dell), Mac 全て問題なし。
  • filman interface (LabView) 起動確認。問題なし。
  • 圧空、シャッター電源投入の後、シャッター動作目視確認。問題なし。
  • Monochromator Omega (C1) 回転(正逆ともに)目視確認。問題なし。20.6deg (original value)にセット。
  • Monochromator focusing (FM) 回転(正逆ともに)目視確認。問題なし。15.0 (original value)にセット。
  • Sample Omega (C2) 回転(正逆ともに)目視確認。問題なし。45deg にセット。
  • Sample 2theta (A2) 回転(正逆ともに)目視確認。問題なし。63degにセット。
  • Analyzer Omega (C3) 回転(正逆ともに)目視確認。問題なし。21.48deg (original value)にセット。
  • Analyzer 2theta (A3) 回転(正逆ともに)目視確認。問題なし。42.925deg (original value)にセット。
  • X translation (XS) 正逆ともに目視確認。問題なし。0(original value)にセット。
  • X tilt (RX) 正逆ともに目視確認。問題なし。0(original value)にセット。
  • Y translation (YS) 正逆ともに目視確認。問題なし。0(original value)にセット。
  • Y tilt (RY) 正逆ともに目視確認。問題なし。0(original value)にセット。
  • Monochromator tilt (RM) 正逆ともに目視確認。問題なし。-0.46(original value)にセット。
  • Monochromator translation (XM) 正逆ともに目視確認。問題なし。0.0(original value)にセット。
  • 検出器高圧テスト。Monitor 1050V, Main detector 1700V 問題なし。
  • 検出器 BG テスト。Monitor ⇒ OK, Main detector 0~2 cnts/10 sec ちょっと大きい。これは調整が必要。

チェック完了。モーター等電気系に問題は無し。

障害リスト

  • PG filter が破壊されていた。幸いな事に PG自体は割れていないので、外箱と調整機構を作り直すだけで復旧できる。

PGフィルター破壊

  • スーパーミラーがちょっとおかしい。ビーム出口が外枠の中心からずれている。これは壊れたか???上から見ると破壊されたようには見えないが???

スーパーミラービーム出口 スーパーミラー外枠上から見た写真

  • Main detector の電気ノイズが大きい。

今後の予定

  • PG filter 外枠修理
  • スーパーミラー(必要ならば)修理
  • Main detector electronic noise suppression
  • 光軸調整
  • A1 軸が動かないようにビームキャッチャー近辺で固定(ただし、13.7meV の波長に対して固定しなければならないので、ビームが必要?)
  • モノクロ20cm化?
  • シリコン化?
  • ここまでくれば、後は supermirror polarizer 入れれば夢の偏極マシンに。
 
/usr/share/dokuwiki/data/pages/restoration/t11-hqr.txt · 最終更新: 2011/06/03 14:27 by sato
 
Recent changes RSS feed Creative Commons License Donate Powered by PHP Valid XHTML 1.0 Valid CSS Debian Driven by DokuWiki